2017/03/21 08:30


名古屋帯と聞いてピンときた人はかなりの 通 です。

袋帯、二重太鼓、祝礼装帯 という帯の呼び方を知っていても、名古屋帯という
表現は少し着物を齧った方にしかわかりません。
皆さんがよく結婚式などでお見掛けになる着物姿は、ほぼ100%袋帯という
後ろの太鼓が二重になっている袋帯です。喜びを重ねるということから、祝礼装
にこの帯を結ぶそうですが、ほとんどの方は美容室で着付けをしてもらっている
という統計もあります。
祝礼装用の帯は、美容室で着付けをしてもらってもなんら抵抗のない着装となって
しまいました。それは髪のセットと併せて始めたサービスかも知れませんが、今の
皆さんには自分で着物を着なくても誰かに着せてもらえる という感覚が定着して
しまっていることがあると思います。
上手に着られたね から上手な美容室ね って寂しい話です。

その点、お洒落として定着している名古屋帯などは美容室には頼みにくい帯で、
実際街行く着物姿の人で名古屋帯を結んでおられる人は自分で着物をお召になられた人
ばかりの筈です。
名古屋帯 と聞いて商品を見直した人が、通 というのはこの点で、ご自分で着物が
着られる人だからです。まさに着物を洋服同様に普段着として捉えられるステキな
オシャレ幅を持った女性だからなのですね。

袋帯に比べると長さが随分と短くなり、結ぶ時の取り回しが簡単です。後ろの太鼓
は一重しか出しませんので生地は少し重厚な感じですが、軽くてまさに普段着として
一日中、着物姿でいても重さを感じません。

お葬式は不祝儀を重ねない という意味で喪服の礼装が名古屋帯になります。普段
着なれていると、こういった非常時にも困らないこと請け合いです。

名古屋帯と聞いて興味を持たれた通の方、西陣のトップブランドの名古屋帯で、この
価格。是非手にとってみませんか。